ままのて

卵巣のう腫(らんそうのうしゅ)は20~30歳代などの若年層に多いとされる病気で、卵巣腫瘍のひとつです。卵巣は「沈黙の臓器」とも呼ばれており、症状が進行するまで自覚症状がないことが特徴です。ここでは、卵巣のう腫の種類や妊娠への影響について解説します。


本ページはプロモーションが含まれています


卵巣のう腫とは?


卵巣にできる良性腫瘍

卵巣に発生した腫瘍を「卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)」といい、その中でも液体や脂肪などがたまった袋状の腫瘍のことを「卵巣のう腫(らんそうのうしゅ)」といいます。卵巣のう腫はそのほとんどが良性といわれていますが、まれに悪性の場合もあるので注意が必要です。腫瘍の組織を調べることで、良性か悪性かの判断をすることができます。


20代〜30代が発症しやすい

卵巣のう腫は中身によって以下の4つの種類に分けられています。種類によって、発症しやすい年代が異なりますが20代〜30代に多い病気です(※1)。

種類
のう腫の中身
発症しやすい年代
漿液(しょうえき)性のう腫卵巣から分泌される、さらっとした透明の液体がたまったもの。発生頻度が一番高い。10代~30代
粘液(ねんえき)性のう腫ゼラチンのようなネバネバした液体がたまったもの。肥大化しやすい。閉経後の50代〜
皮様のう腫毛髪や歯、脂肪などの組織が含まれたドロドロした物質がたまったもの。20代〜30代
チョコレートのう胞子宮内膜症が原因で、血液がチョコレートのような状態でたまったもの。30代〜40代

卵巣のう腫の自覚症状は?

引用元:https://cdn.mamanoko.jp/attachments/246c72fbcc33fdc13587b22112d61e2b7a47d779/store/limit/620/620/ab74d6f0cc3136a34e33c1f73b50a470921e6290613ed76632ed95448a2d/image.jpg


大きくなるまで自覚症状がない

何らかしらの異常があったとしても、沈黙の臓器と呼ばれるほど自覚症状が出にくいといわれる卵巣です。そのため、卵巣のう腫も大きくなるまで自覚症状がないことが多いようです。一般的なのう腫の大きさは2~3cmですので、少しくらい腫れていてもスペースに影響を与えにくいといえます。気付いたときには、病状がかなり進行しているケースもあります(※2)。

痛みがないからといって放っておくと、卵巣の働きが悪くなったり、卵管が引き伸ばされて卵管の働きが悪くなったりと不妊症の原因にもなってしまうかもしれません。


  • 続きを読む