雛人形の近くに置かれることの多い「吊るし雛」は、江戸時代の庶民のあいだではひな祭りに欠かせないアイテムでした。飾られるモチーフには意味があり、その種類は100を超えるそうですよ。ここでは、吊るし雛の由来や意味、折り紙での簡単な作り方や人気商品を紹介します。
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吊るし雛の意味や由来は?
ひな祭りのシンボルともいえる雛人形の横に、吊るし雛が飾られているのを見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。もともと吊るし雛は、江戸時代は庶民のあいだで親しまれていた、ひな祭りに欠かせないアイテムのひとつでした。
江戸時代において雛人形は、位の高い家柄の嫁入り道具のひとつとして用意されるほど高価なものでした。庶民にとって雛人形は、今のように手の届くものではなかったといわれています。
しかし、雛人形を用意できなくても、娘たちの健康や幸せを願い「子どもたちの初節句を祝おう」と子を思う親心は皆同じです。雛人形の代わりに、桃の節句や子どもの成長・健康にちなんだモチーフを布やはぎれで縫ったといいます。それらを吊るして飾り、子どもの初節句やひな祭りを祝ったそうですよ。
吊るし雛の飾りの意味は?

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吊るし雛に飾られるモチーフに、これといった規則性や決まりはありません。しかし、その種類は100以上あり、一つひとつに意味が込められているといわれています。主なモチーフに込められた意味や願いは下記の通りです。
・梅…祝いごとには欠かせない花とされ、邪気をはらう花
・桃…子宝や子孫繁栄を意味し、邪気をはらい長寿を願う
・三角・三角火打…薬袋を意味し、無病息災を願う
・ウサギ…赤い目には魔よけの意味が込められ、ウサギのように優しい性格ながらも、芯の強い人に成長できるように願う
・毬(まり)…子どもの遊び道具として、健やかな成長を願う縁起物
・海老…年を重ねると腰が曲がることから、長寿を意味する
・扇子…扇子の形から、末広がりに栄えることを意味する
・草履(ぞうり)…働き者になるよう願いが込められる
・右近桜…ものごとの始まりを意味して、長く栄えるさま
・おくるみ人形…赤ちゃんの健康と幸せな将来を願う
吊るし雛はいつからいつまで飾るの?

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吊るし雛は、一般的に雛人形と同じ扱いです。そのため、節分の次の日である立春から、2月の中旬までの大安の日を選んで飾るのが良いとされています。遅くても桃の節句(3月3日)の1週間前には飾り終えましょう。
吊るし雛を雛人形のひとつとして飾る場合、片付けるのが遅れるとお嫁に行き遅れるといういわれがあるそうです。しまう時期も雛人形にならい、桃の節句が過ぎた後、湿気の少ない晴れた日を選んで人形と一緒に片付けられると良いですね。
しかし、吊るし雛は華やかなインテリアとして飾ることもできます。自宅に和室がある場合、一年を通して出しておいたり、正月の祝いごとや親せきが集まるときに飾ったりと部屋を彩るためのアイテムとする家庭もあります。好みや生活スタイルに合わせた飾り方をしても素敵ですよ。
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