ままのて
  • 「前置胎盤」とは、胎盤が子宮口を覆うようにくっついてしまうトラブルです。予兆なく大量出血するリスクがあり、妊娠中は安静が必要です。また、自然分娩は基本的に不可能で、陣痛が来る前に帝王切開を行います。ここでは、「前置胎盤」とよく似ている「低置胎盤」とともに、原因、診断の時期、治る確率、出産の管理方法について解説します。


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    前置胎盤・低置胎盤とは?

    胎盤は母体とお腹の赤ちゃんをつなぐ命綱です。胎盤のトラブルは母児の命にかかわることがあり、事前に症状やリスクを知っておくことが大切です。

    胎盤のトラブルの中に「前置胎盤(ぜんちたいばん)」と「低置胎盤(ていちたいばん)」があります。発症頻度はそれほど高くありませんが、特に前置胎盤は大量出血のリスクを伴い、母体死亡率も低くありません。


    前置胎盤

    胎盤は通常、子宮の上のほうにくっつきますが、何らかの理由で子宮口を覆うようについてしまうことがあります。これを「前置胎盤」と言います。前置胎盤はつく位置によって3種類にわけられます。胎盤が子宮口を完全にふさいでしまっている「全前置胎盤」、子宮口の一部を覆っている「部分前置胎盤」、胎盤の縁が子宮口に少しかかっている「辺縁前置胎盤」です。

    前置胎盤の分娩は基本的に帝王切開となり、妊娠37週の終わりまでに行なうのが望ましいとされています。

    前置胎盤の発生頻度は全分娩の0.3~0.6%といわれています。また、前置胎盤のうち5~10%は、胎盤が子宮と癒着してスムーズに剥がれなくなる「前置癒着胎盤」となる可能性があります。


    低置胎盤

    「低置胎盤」は、胎盤が子宮の下のほうにくっつき、胎盤の端が子宮口の近くにまでおよんでいるものです。「胎盤の端から子宮口との距離が2cm以内」が低置胎盤と診断される目安です。胎盤が子宮口にかかっていない分、低置胎盤のほうが前置胎盤よりもリスクは少なく、自然分娩が可能な場合もあります。しかし、胎盤と子宮口の距離が近くなるほど、帝王切開の確率が高くなるようです。

    低置胎盤は「前置血管」という胎児の血管の異常を合併することがあります。前置血管は、臍帯(さいたい)と胎盤をつなぐ胎児の血管が、臍帯内のワルトン膠質(こうしつ)に保護されていない状態を指し、破水などをきっかけに血管が破れると、胎児死亡につながります。前置血管がみられた場合、予定帝王切開となります。


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