排卵日を正しく理解することは、妊娠の確率を高めるためにとても必要なことです。排卵から受精、着床までのプロセスや、排卵と妊娠の仕組みについて、詳しく解説していきます。どのようなタイミングで性交すれば良いのか、妊娠の確率を高める方法はあるのかも、一緒に見ていきましょう。
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排卵日と妊娠の関係
排卵日とは
排卵日とは、成熟した卵子が卵巣から飛び出す日です。卵巣から飛び出した卵子は卵管采に取り込まれ、卵管膨大部で精子を待ちます。卵管膨大部で精子と出会うと受精が起こり、精子と出会わなければそのまま身体の外に排出されます。
排卵は1回の生理周期につき1回起こります。生理周期は生理開始初日から次の生理が始まる前日までの期間を指し、平均して約28日間のサイクルで繰り返されます。正常に排卵が起こっていると、排卵日は生理開始予定日の約14日前になります。
排卵~受精~着床の流れで妊娠が成立する
妊娠の成立は、卵子と精子が融合する受精で終わりではありません。受精卵が胚に成長し、その胚が子宮内膜に着床することではじめて、妊娠が成立するのです。
卵管膨大部で卵子と精子が出会って受精卵になると、受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、着床に適した胚盤胞へと成長します。このあいだに受精卵は子宮へと運ばれ、4~6日目に子宮に到着するのです。
受精卵が変化を遂げるあいだ、子宮では女性ホルモンのプロゲステロンのはたらきで、子宮内膜が着床に適した状態へと成熟します。そして、受精卵が胚盤胞になるころに、成熟した子宮内膜から伸びる絨毛が胚をからめとり、着床を開始します。
子宮内膜に接着した胚は、表面から奥に向けて深く潜り込みます。完全に表面が覆われる状態となるには、約5日かかります。こうして着床が完了した時点で、妊娠は成立します。排卵から着床が完了し、妊娠が成立するまでは約12日間が必要です。妊娠週数でいうと、排卵日は妊娠2週にあたり、着床が完了するのは妊娠3~4週となります。
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【産婦人科医監修】受精から着床までの自覚症状まとめ!下痢や吐き気、出血…排卵がないと妊娠できない
妊娠の成立には、卵子、精子、受精卵、子宮内膜といったさまざまな要素が複雑に関係しています。卵子や精子の質が低下していたり、受精や着床のタイミングがずれたりすると妊娠はかないません。どれも大切な要素で、避妊をせずに性交しても一定期間のあいだに妊娠が成立しない場合、どこかに異常がないか医療機関で検査することが大切です。
女性側の異常を探る方法として、基礎体温を計測しグラフを付ける方法があります。正常な基礎体温は、生理開始後から排卵までが低温、排卵から次の生理までが高温と、排卵を境に二相性を示します。
基礎体温が二相性を示すのは、排卵や子宮内膜の成熟をコントロールする女性ホルモンの影響によります。しかし、女性ホルモンの分泌に異常があれば、基礎体温グラフは二相性とならなかったり、ガタガタしたりします。
基礎体温がきれいな二相性を示さないときは、ホルモンバランスの異常、生理不順、無排卵、黄体機能不全、卵巣の病気などが隠れている可能性があります。また、無排卵なのにグラフが二相に分かれる黄体化未破裂卵胞症候群もあります。心配なことがあれば、一度医療機関で相談してみると良いでしょう。
妊娠しやすいタイミングは排卵日付近?妊娠確率が高いのはいつ?

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卵子と精子の寿命をふまえた「受精可能時間」が妊娠しやすい
卵子と精子は細胞のひとつで、それぞれ寿命を持っています。卵子の寿命は約24時間と短命で、精子の寿命は腟の中に射精されてから2~3日です。
卵子も精子も限られた寿命の中で受精を目指しますが、いつでも受精できる状態というわけではなく、受精可能な時間はさらに限定されます。卵子が精子を受け入れられる時間は、約6~8時間です。一方の精子は腟内に射精されてから6~8時間ほどかけて受精能を獲得し、約36時間が受精可能な時間とされています。
卵子と精子の寿命と受精可能な時間を考えると、排卵日には受精能を獲得した精子が、卵管膨大部で卵子の到着を待っている状態が理想です。
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