分娩開始後に出産がスムーズに進まなくなった場合や人工的に分娩を誘発する場合、分娩を進行させるための処置が行われます。その中のひとつにバルーンを使った頸管熟化法があります。出産で使われるバルーンとはどのようなものなのでしょうか。使われ方や効果、痛み、費用はどの程度かかるのかについて産婦人科医監修の記事で解説します。
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出産を促すバルーンとは
分娩誘発のひとつ
出産バルーンとは、何らかの理由により人工的に分娩を起こすときや、出産開始後に微弱陣痛となり陣痛促進が必要なときに、子宮頚管を熟化するために使われる医療器具のことをいいます。カテーテルの先に風船がついたような形をしており、子宮腔内に挿入し、滅菌された生理食塩水でふくらませて使用します。
バルーンを使った分娩誘発(陣痛誘発)の処置そのものを指す場合もあり、メトロイリーゼ法や誘発分娩とも呼ばれています。
子宮頸管拡張器として使われる
子宮頸管は妊娠中から徐々にやわらかく伸びやすい状態に変化し、陣痛が起こると一気に開大します。子宮頸管の変化を熟化と呼び、成熟度は「ビショップスコア」という指標であらわします。ビショップスコアには頸管開大度、展退度、頸管硬度、子宮口位置、児頭先進部の高さという5つの項目があり、スコアが低いと熟化していないと評価されます。
子宮頸管が熟化していないと、帝王切開となる可能性が高まってしまいます。そのため、子宮頸管の熟化が足りないときはバルーンを使って子宮口を広げ、子宮収縮を促すのです。最近では、無痛分娩など計画分娩前の措置にも使われています。
そのほかの誘発分娩
バルーン以外の分娩誘発には、バルーンと同じように子宮頸管に入れて使うラミナリア桿(かん)、手技により子宮口周辺の子宮壁から卵膜をはがす卵膜剥離、オキシトシンといった陣痛促進剤の点滴投与、卵膜に穴をあけて人工的に破水させる人工破膜などがあります。
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