体外受精は、卵子と精子を採取し、受精させてから子宮に戻す不妊治療法です。排卵日を正確に把握し成熟した卵子を採卵することが、妊娠成功への鍵となります。採卵までにどのような準備が必要なのでしょうか。採卵の詳しい方法や、排卵誘発の方法による採卵数を解説します。採卵の知識を蓄えて、不安を解消していきましょう。
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体外受精の採卵とは?
タイミング療法や人工授精でも効果がなかったとき、次のステップとして体外受精が考えられます。体外受精では、採取した卵子と精子の受精を体外で行い、受精卵を子宮へ移して着床を待つ不妊治療法です。この卵子を採取する行程を「採卵」とよび、体外受精の成功を左右する、重要な役目を果たします。
体外受精では、成熟した良質な卵子をできるだけ多く採取することが、妊娠率を高めるといわれます。一般的には、採卵手術前に排卵誘発剤で卵巣を刺激し、数個~10 個前後の成熟卵を採取します。
体外受精の採卵の方法と流れは?

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どのように採卵をするのか、一般的な例で流れを解説していきます。
排卵2日前
超音波検査で卵胞の成熟度を観察し、採卵の日を決定します。採卵の約36時間前(2日前の夜)に、hCG注射を行います。これによってLHサージ(黄体形成ホルモン(LH)の分泌量がピークに達すること)が起こり、約36~40時間で排卵が起こります。排卵前に卵子を取り出す体外受精では、LHサージの代用が必要なのです。hCG注射に加えてGnRHアゴニストという点鼻薬が使用されることもあります。
採卵前日
採卵時に麻酔をかける場合、前日の午後9時以降、絶飲絶食の必要があります。採卵が終わるまでは、少量の水も含めて一切の飲食ができなくなります。
採卵当日は緊張するものです。身体にも多少の負担がかかります。早めに就寝し、身体を休めましょう。アロマオイルで気分を和らげるのも、リラックスに効果的です。
当日の流れ
医師は薬によって排卵を綿密にコントロールしていますので、必ず指定された来院時間に間にあうように準備しましょう。事前に交通情報や天気予報をチェックしておくことも大事です。採卵後の出血に備えて、ナプキンや新しいショーツを用意しておきましょう。
採卵日当日は、来院した後、着替えの準備をします。麻酔をかける場合、事前に点滴をします。採卵日にあわせて、精液も採取します。夫婦でクリニックに行くのがスムーズですが、夫が行けない場合は、事前に採取した精液を専用容器で持参する方法もあります。
採卵までの流れ
着替えや点滴が終わったら、手術室で採卵の準備をします。手術前には、医師や看護師、胚培養士が立会い、名前や生年月日を復唱して本人確認を行います。
医師は超音波のモニター画面を見ながら、細い針を腟から刺して、卵胞から卵子を吸引します。卵胞数によって幅はありますが、5分~20分程度で採卵が終了します。
採卵は、身体の負担が少なく回復の早い局所麻酔か鎮痛剤のみの場合が多く、クリニックによっては麻酔を使用せずに採卵することもあります。